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2010年度:理事長所信

社団法人 京都青年会議所

2010年度 理事長所信

揺るぎない信念とあきらめない行動で未来を拓く!

~信じあい、支えあう「笑顔溢れるやさしいまち・京都」の創造~

 
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立木 哲生

基本方針

1.「ビジョン21」に基づくひとづくり、まちづくり

2.揺るぎない信念とあきらめない行動で未来を拓くリーダーの育成並びに資質の向上

3.JCI・日本JC・近畿地区(協)・京都ブロック(協)への協力並びに出向者への応援

4.「京都力」の拡大推進 

5.青年会議所運動の発信力強化と公益法人としてふさわしい組織運営

6.未来を見据えた次なるステージの策定

 

はじめに

戦後、志高き若者たちが「新日本の再建は我々青年の仕事である。」との使命感から、青年経済人の団結を呼びかけ、青年会議所は誕生し、展開された運動は共鳴した青年たちによって全国各地に広がりました。京都のまちにおいて、我々の先達は「明るい豊かな社会・京都」の実現を目指し、信じあう仲間とともに、揺るぎない信念とあきらめない行動で、まちの復興に力を注がれました。信念を貫き行動されたその高い志は、脈々と受け継がれ、59年目を迎える京都青年会議所に今も息づいています。

我々の生きる現代社会は、物質的な豊かさを手に入れた半面、身勝手で利己主義的な考えが蔓延しているかのような事例を数多く目にする状況において、思いやりや利他の精神は希薄になり、古来より日本人が持ち合わせていた、道徳心、感謝の心といった、他者を思いやる精神性が失われているように感じます。地域とひとを思いやり、信頼関係で結ばれた、笑顔溢れるやさしい社会が実現すればどんなに素晴らしいことでしょう。信じあい、支えあう、笑顔溢れるやさしい社会こそが、我々の目指す「明るい豊かな社会」なのです。

今こそ、未来を拓くリーダーであり、現在の社会を担う責任世代である我々が行動する時です。メンバー一人ひとりが揺るぎない信念と、あきらめない行動で京都の未来を切り拓いて参りましょう。「明るい豊かな社会」実現に向けた自らの行動に対する揺るぎない信念を持ち、目標必達への覚悟あるあきらめない行動を起こすことで、複雑で変化の早い現代社会を変革し、未来を拓いていくことができるのです。そしてその先にある、信じあい、支えあう「笑顔溢れるやさしいまち・京都」を我々自身の手で創っていこうではありませんか。

 

「ビジョン21」に基づくひとづくり・まちづくり

 我々の住む京都のまちは、1200年以上の永きに亘る歴史の中で、山紫水明の豊かな自然のもとで育まれた伝統と文化を今も伝える悠久の都として、先達のたゆまぬ努力により、常に時代に先駆け、新しいものを創造することで発展し続けてきました。このまちを確りと受け継ぎ、未来を拓く責任世代である我々は、2001年に発信した「ビジョン21」に基づき、ひとづくりに関しては青少年の教育をテーマに、まちづくりに関しては我々を取り巻く環境をテーマとして、ひとづくり・まちづくり運動を推進し、取り組んで参りましょう。

ひとづくり運動では、京都のまちを愛する心とそこに住む人達への思いやりと感謝の心を育み、自らの将来に対する大きな可能性と明るい未来を信じ、夢と志を持って頑張る青少年の育成に取り組みます。

「わんぱく相撲大会」においては、進化した昨年の開催形態を踏まえ、子ども達に国技である相撲を通して、礼節を重んじ、夢に向かってあきらめない努力をすることの大切さを体感してもらうことで、青少年の健全な心身の育成を目指し、実施、協力して参ります。

「京都JC文化少年団の開催」では、素晴らしい京都の歴史、文化、伝統をはじめ様々な学びを得る機会を通して、次代を担う子ども達の郷土愛・隣人愛・公徳心を育み、京都のまちに住む人たちへの思いやりと感謝の心を持つ志高き青少年へと導きましょう。運営面では地域、関係団体との連携も含め、更に進化させた体制を模索いたします。

継続事業である「愛の献血運動」では、献血の重要性を市民の方々にも発信し、信じあい、支えあう共生の心を育むとともに、より多くの方々にご協力いただけるよう推進して参りましょう。

 まちづくり運動では、京都のまちの未来がどうあるべきかを考え、持続可能なまちの発展を目指し、信じあい、支えあう「笑顔溢れるやさしいまち・京都」の創造に向け、取り組んで参りましょう。また、京都青年会議所が築いてきた行政・諸団体との対外ネットワークを活かし、広く市民の方々と連携をとり、まちづくり運動を推進いたしましょう。

長年継続して活動してきた環境保全意識の啓発については、現在我々が行っている環境保全活動に対して懐疑的な意見もあります。自然との共生、経済活性化とのバランスをよく考え、今一度情報を精査し、どのような環境保全活動が有益なのかを、市民の方々とともに考える機会を持ちましょう。

歴史を振り返ると、京都のまちは、政治、文化の都であるとともに学問の中心地でもありました。現在も大学のまち、学生のまちという特色を有しています。その特色を活かした「京都学生人間力大賞」は、本年で第7回目を数えます。京都で学ぶ、揺るぎない信念とあきらめない行動で社会貢献活動に挑戦している人間力溢れる傑出した学生を発掘し、京都に愛着を持って積極的に活躍してもらえるよう、より広く発信いたしましょう。そして、未来を拓く学生の今後の活動の糧となるよう、これまで培ってきた市民・行政・企業との協力体制を拡充し事業規模も拡大するとともに、過去の授賞者とのネットワークも強化し支援することで、この事業の更なるブランディングに努めましょう。

 

揺るぎない信念とあきらめない行動で未来を拓くリーダーの育成並びに資質の向上

「明るい豊かな社会」の実現を目指し、運動展開をするためには、我々はまだまだ学ぶべきことが沢山あります。揺るぎない信念の形成とあきらめない行動力を養い、未来を拓くリーダーとしての更なる資質向上を図らなければなりません。

高い志を抱いて京都青年会議所に入会されるフレッシャーに対しては、青年会議所の活動の意義と目的を理解し、途切れることなく受け継がれてきた、先達の志を引き継ぐとともに、必要な基礎知識を正しく学び、入会後に揺るぎない信念とあきらめない行動で積極的に青年会議所活動に邁進していただけるよう、フレッシャートレーニングセミナーを開催いたします。

月に一度メンバーが集う例会では、我々の運動の方向性を確認するとともに、様々な学びや気づきを得ることで、揺るぎない信念とあきらめない行動で未来を拓くリーダーとしての確かな知識、見識を身に付けることのできる絶好の機会です。京都のまちの未来にとって本当に価値のある行動を導き出すためにも、多くを学び、そこで得た学びや気づきを自らの信念の形成に繋げ、職場や家庭、地域での行動に活かして参りましょう。そして規律正しい運営を心がけ、信じあい、支えあうメンバー相互の情報交換、交流の場としても有意義な機会といたしましょう。また、公益法人としての存在意義を再確認し、多くの市民の方々とともに京都の未来を拓くための共同の学び舎として一層活用して参りましょう。

 

「京都力」の拡大推進

 「まちの力はひとの力」という言葉が指すように、未来を拓くリーダーである我々が、この京都の地で青年会議所運動を展開し、揺るぎない信念とあきらめない行動で、主体的にまちづくりに参画するということは、京都のまちの力の拡大に繋がり、ひいては「京都力」の拡大であると言えます。京都青年会議所が更に魅力溢れる団体となり、まちの力を高める原動力となって、京都の魅力を触れあうあらゆる方々に発信していくことで、更なる「京都力」の拡大に繋げて参りましょう。

 「京都力」の拡大において、会員の拡大は必須の課題であります。ひとりでも多くの信じあい、支えあう新たな仲間を持つことは、我々が「笑顔溢れるやさしいまち・京都」創造を目指す中で大きな力となります。入会対象者が青年会議所の魅力に触れる機会を増やすとともに入会機会も拡大し、青年会議所運動・活動の魅力をお伝えできるようあらゆる手段を講じ、メンバー一丸となって会員拡大へ取り組めるよう、一層注力をいたします。

青年会議所では、出向や諸事業、大会参加という機会の中で、多くの同志との出会いや交流、LOMでは得られない学びや気づきを得ることができます。本年度も積極的に出向し、出向先での活動が自身を成長させる絶好の機会と捉え、多くの学びや気づきを持ち帰りその後の京都青年会議所や自身の活動に活かして参りましょう。そして、昨年に引き続き日本JC副会頭をはじめ、JCI・日本JC・近畿地区(協)・京都ブロック(協)において、多くの出向者を輩出いたします。京都青年会議所を代表し、揺るぎない信念とあきらめない行動で活躍する出向者を、組織として更なる応援をして参りましょう。

日本JCの年初を飾る京都会議では、入洛されるメンバーに一年の運動のスタートを無事にきっていただくべく、昨年実施した全メンバーで取り組む新たな協力体制を更に進化させ、メンバー一丸となって取り組んで参りましょう。そして、京都のまちを挙げて歓迎できるよう、行政や市民の方々にもご協力いただき、京都らしいおもてなしの心を発揮し、全国各地から来られるメンバーをお迎えしましょう。

本年度、16年ぶりに近畿地区内で開催されるJCI世界会議大阪大会においては、ホストNOMの一員であり、同じ近畿地区の一員であるという自覚を持って、大会へ積極的に参画いたしましょう。JCI・日本JC・近畿地区(協)・京都ブロック(協)の諸事業には、その開催意義を理解して積極的に参加、協力することにより学びや気づきを得る有意義な機会にいたしましょう。また、京都の地以外に赴くことは京都の魅力を発信することのできる貴重な機会です。これらの機会を十分に活かし、京都の魅力を伝え、「京都力」の拡大を図るとともに、出向先において、揺るぎない信念とあきらめない行動で活躍するメンバーを応援して参りましょう。

 

青年会議所運動の発信力強化と公益法人としてふさわしい組織運営

対外の方々と話をすると、京都青年会議所の存在は知っていても、その具体的活動内容について、まだまだ理解度が低く、運動が充分に浸透していないと感じることがあります。ひとりでも多くの市民の方々に我々の運動を理解し賛同していただくべく、引き続き青年会議所運動の発信力強化に一層努めて参りましょう。広報においては、現在活用している各種情報伝達ツールについて、それぞれの特性を踏まえた上で効果的に活用するとともに、広く市民の目に触れる、青年会議所運動の更なる理解促進へ繋がるあらゆる方策を戦略的に検討し、実施いたします。

組織運営については、開かれた組織であるために、ディスクロージャーによる情報の共有化を引き続き推進するとともに、財政面においても適切な資金管理と活用に努め、公益法人としてふさわしい組織運営に取り組んで参りましょう。また、時間を有意義に活用し、青年会議所活動に注力できる円滑な運営に努めましょう。

2008年9月臨時総会にて元来、我々は「公益団体」であるとの自覚のもと公益法人格取得の案件が決議、承認されました。京都のまちにおいて、期待される責任ある団体として、公益法人格取得は当然の流れであると言えます。現在までの取り組みを踏まえ、速やかな申請、取得を推進いたします。

また、継続取得しているKESについてもその導入目的を再認識したうえで、組織運営のプロセス管理手法として有効活用するとともに、一層の環境保全意識の高揚を促し具体的行動の拡大に繋がるよう積極的に取り組みましょう。

 

未来を見据えた次なるステージの策定

京都青年会議所は、2001年創立50周年を機に10年先の京都の未来を見据えた新行動指針「ビジョン21」を策定し、以来我々はひとづくり・まちづくりの両面から「明るい豊かな社会・京都」の創造を目指し、活動して参りました。その「ビジョン21」も策定から10年、改定されてから5年が経過し、その間、社会情勢や我々を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。最終年度を迎える本年は、これまでの運動、活動を検証するとともに、これからの京都のまちのグランドデザインを思い描き、我々の方向性を長期的な視野で指し示すことで、新たな行動指針に繋がる京都の未来を見据えた次なるステージを策定して参りましょう。その策定にあたっては、「ビジョン21」策定時の経緯、そして検証、現状把握を踏まえた上で、外部意見も参考にし、具体的なアクションプランも盛り込むことで、長期時間軸の中での進捗状況や現在位置が確認できる行動指針といたしましょう。

本年度は、京都府知事選挙、参議院議員選挙と今後の国やまちの未来を左右する重要な選挙が予定されています。民主主義が健全に機能し、この日本の、この京都の未来を拓いていくためには、市民一人ひとりが人任せの考えから脱却し、自分たちのまちは自分たちで創るという揺るぎない信念を持って、主体的に政治に参画していくことが重要であります。自分たちの住む国や地域の未来を真剣に考え選択する絶好の機会であるとともに、投票率向上に繋がる公開討論会の開催に積極的に取り組むことで、市民の政治への参画意識を高めて参ります。

また事業検証評価会については、様々な視点から我々の活動が市民や社会にとって有意義に展開されたのかを確認し、未来を見据えた今後の活動展開に繋げて参りましょう。

 

結びに

京都青年会議所は、「明るい豊かな社会・京都」を目指し、立ち止まることなく現在まで活動を積み重ねてきました。私は青年会議所こそが、社会を変革できる団体であると信じています。自らの手で未来を切り拓く気概を持ったメンバーが力を合わせ、あきらめない行動を起こせば、「明るい豊かな社会・京都」は必ず実現できると確信しています。現在の社会を担い未来を拓くリーダーである我々は、目先のことだけにとらわれることなく大きな視野を持ち、まちのグランドデザインを思い描いた上であるべき方向を指し示し、京都の明るい未来を切り拓かなければなりません。

JCIクリードの草案者であるブラウンフィールド氏はこう語っています。

「世界中の若者が活発にJC活動に参加する時、彼らによって世界はより良く、より美しいものになるだろうという事を我々は確信することができる。」

我々は「今」を生きる責任世代として、揺るぎない信念とあきらめない行動で、京都の未来を切り拓き、信じあい、支えあう「笑顔溢れるやさしいまち・京都」を創って参りましょう。愛するまちのため、子ども達の明るい未来のために。